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【フリーズドライを作る機械】真空凍結乾燥機

「取り扱う際の注意点」について適切な情報を得られなかったページがございます。その場合には「取り扱う際の注意点」ではなく、内容を「導入する際の注意点・製品選びの注意点」などに変更してまとめております。

真空凍結乾燥機とは、凍結させた食品を真空状態で乾燥させる機器を言います。鮮度の高い状態で食材を乾燥保存させることが可能で、その風味の良さと調理の利便性から、真空凍結乾燥機で作られた食材は飲食店でも一般家庭でも広く利用されています。

ここでは、真空凍結乾燥機の特徴や取り扱い時の注意点などについて詳しくまとめました。

真空凍結乾燥機の特徴

真空凍結乾燥機とは、食材を真空状態で凍結・乾燥させる機械のこと。真空凍結された食材は「フリーズドライ」という名で、店頭などでも一般的に目にします。

食品を凍結させた上で機器内の気圧を下げて真空状態とし、昇華させて乾燥させることでフリーズドライ製品が誕生。かつては軍事用の携帯食料として広く活用されていましたが、鮮度の良い状態で長期保存が可能ということもあり、近年では風味を大切にする各種のこだわりの料理にも活用されるようになりました。フルーツのフリーズドライ製品は、そのまま食しても美味しくいただけます。

真空凍結乾燥機を取り扱う際の注意点

設置場所を用意する必要あり

家庭向けで小型の真空凍結乾燥機も販売されていますが、食品工場や店舗等で使用する真空凍結乾燥機は、ややサイズが大きめです。フリーズドライ製品を多く生産する工場においては、相応の設置スペースの確保が必要となるでしょう。

設置スペースが確保できない場合、他の機器のレイアウト変更やスペースの増設などが必要となるかもしれません。製品選びの際には、自社工場の空き状況を確認のうえ、無理なく設置可能かどうかを確認する必要があります。

冷凍時間の短い製品を選ぶ

新鮮な状態のまま食材をフリーズドライできることが真空凍結乾燥機の特徴なので、真空凍結乾燥のプロセスにおいて、食材の鮮度を落とさないよう注意しなければなりません。

鮮度が低下する原因は複数ありますが、特に大きな原因となるのが冷凍時間。通常の冷凍庫よりも早く冷凍することが鮮度を保つポイントとなることから、製品選びの際には冷凍スピードに注目するようにしましょう。製品にもよりますが、設置環境によっても冷凍スピードが変化することもあります。

導入費用がやや高額

他の食品加工機械も同様ですが、真空凍結乾燥機の初期導入費用はやや高額です。

家庭用向けの小型製品であれば数十万円で購入できますが、業務用や店舗用の場合、最低でも1台100万円台~が相場となるでしょう。大型機種であれば数百万円から1千万円程度となり、複数台を導入する場合には数千万円となる可能性もあります。

販路の確保等も前提に、早期で初期投資を回収できる見込みがあるかどうかも、導入の判断基準となるでしょう。

フリーズドライ市場はまだまだ拡大の余地あり

真空凍結乾燥機の概要や特徴、取り扱い時の注意点などについてご紹介しました。

ある大手食品メーカーでは、約70種類もの味噌汁を中心に、カレーやシチュー、パスタ、リゾット、カニすき、キムチ鍋など、和洋中を問わず多彩なフリーズドライ製品を販売しています。同社の取り組みをきっかけに、多くの起業がフリーズドライ市場に参入。中でも特に味噌汁は人気で、2008年から2014年の6年間で市場は約6倍に拡大しました。

フリーズドライ市場は、まだまだ拡大の余地があると考えられています。真空凍結乾燥機の導入は、工場そのものの将来を変えていくかもしれません。

食品工場の設備・設計・
エンジニアリング会社は
工場の規模で選びましょう

冷蔵庫と一口に言っても、厨房で使う小規模なものから、長期間、食材を保管するための大規模なものまで様々です。
重要なことは、自社工場の規模に合わせて適した設備や機器を提案してくれる食品工場エンジニアリング会社を見つけること。
ここでは食品工場の規模別に、食品工場エンジニアリング会社が提供できるサービスをまとめました。
機器の製造部門を持つ、食品工場に
特化した総合エンジニアリング会社
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原料(農水蓄産物)加工から、惣菜等の加工まで。中~大規模なあらゆる食品工場に向いています。

主な取扱サービス
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対応できる会社はここ!

フードテクノ
エンジニアリング

  • 生産ラインの増設、大型機器へのリプレイスなど、要望に応えて環境を提案
  • 独自開発の設備・機器はショールームで稼働テスト可

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プロセスセンターエンジニアリングが特徴
特徴

調理・加工の補助機器が必要なレストラン・ホテルの厨房、小規模なセントラルキッチンなどに向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

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平井カンパニー

  • 協力会社と連携し、様々なメーカーの設備・機器の提案が可能
  • プロセスセンター、スーパー、食品小売店のエンジニアリングに特化

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建築からエンジニアリングまで
トータルサポート可能なゼネコン
特徴

食品加工ロボットの導入やIT物流システムなど、特大規模の食品工場などに向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

対応できる会社はここ!

鹿島建設

  • ホテルの厨房から外食チェーンの工場まで、幅広いサービスを提供
  • 建築技術・生産関連技術・環境関連技術を集約した施設造り

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フードテクノエンジニアリング…内装工事や増床に必要な一級建築士が在籍しており、設備(機器)の取り扱い種類が最も多い。
鹿島建設…大手ゼネコンの内、厨房、セントラルキッチン、食品工場の建築に関連するサービスがある。