食品工場には、食品製造用設備として機械が多数あります。購入額も大きいことから、使えなくなるまで使いたいのが本音でしょう。しかし、故障が増えてくると買い替える必要があります。製造工程に差支えないように入れ替えることを考えると、気になるのが耐用年数です。何年で買い替えるといいのでしょうか?
ここでは、食品製造機械の耐用年数について解説しています。工場の機械をいつ買い替えるべきか検討する際の参考にしてください。
食品工場では、ひとつの食品を作るのに複数の機械を使います。材料を洗う機械、カットする機械、かき混ぜる機械など、機械はそれぞれの役目に応じて作業を行い、食品が商品化されていくのが一般的です。フローになっているため、どれか一つが欠けると商品が出来上がりません。
そこで、食品製造機械は、寿命を迎えるより前に交換する必要があります。しかし、何の問題もない時期に入れ替えてしまうのは、機械も経費も勿体ないでしょう。適切なタイミングで交換することが大切です。
機械を交換するタイミングとして耐用年数を参考に検討することも少なくありません。食品工場で使われる機械の耐用年数は、法定耐用年数をひとつの目安として考えるといいでしょう。
法定耐用年数とは、経理上の耐用年数のことです。食品工場の機械は、購入の費用を複数の年に分けて計上することになっています。これは、減価償却という経理上のルールです。機械によって、計上する年数が決まっています。
経費計上できなくなって使い続けると、経理上のメリットがなくなるため、このタイミングで機械交換をする会社が多いです。
では、食品工場で使われる機械の耐用年数は何年でしょうか?
食品工場で使われる機械は、経理上、「食料品製造業用設備」に該当します。その法定耐用年数は10年です。ただし、急速冷凍機は6年といったように、耐用年数が異なる機械もあるため、工場で使用している機械をひとつずつ確認しておくことが大切です。
法定耐用年数は、あくまで経理上のルールであり、機械の寿命ではありません。なぜ経理でこのようなルールが設けられているかというと、会社の資産価値を正確に把握するためです。会社にある機械や設備は、会社の価値に含まれます。しかし、機械や設備は、経年により価値が下がっていくため、経理上の資産価値を減らしていく必要があるのです。
つまり、法定耐用年数は、機械に資産価値がある期間ということです。法定耐用年数が過ぎると、金銭的に評価できる価値がなくなるだけで、その機械がなくなるわけでも、使えなくなるわけでもありません。
法定耐用年数は、機械の寿命を示す年数ではないため、法定耐用年数が過ぎても使い続けることが可能です。故障や不具合がなければ、慌てて買い替える必要はありません。
機械がいつ故障するかは使用頻度や使用方法、機械自体の個体差によります。確実に予想することができないため、目安として法定耐用年数を参考にするといいでしょう。
法定耐用年数は、一般的に資産価値がなくなるとされる年数ですが、資産価値がなくなるということは、不具合が生じやすくなる時期だとも言えます。
法定耐用年数を超えて使用できるかどうかは、様々な要因があるものの、大きなポイントになるのがメンテナンスです。
特に食品工場の機械は、原料が細かく詰まりやすいという特徴があります。また、加熱することでこびりつきやすいです。不具合が発生しやすい使用条件のため、メンテナンスのやり方が機械の寿命に大きく影響します。長く使用するためには、メンテナンスをこまめに行うことが大切です。
食品工場の重要設備である機械の寿命は、法定耐用年数がひとつの目安です。しかし、メンテナンス次第で寿命が延びます。
しかし、精密機械のため、込み入ったメンテナンスを自力でやろうとするとトラブルになりかねません。専門業者にメンテナンスを依頼すれば、機械の故障を防ぎ、寿命が延びるだけでなく、寿命が近いかどうかの判断もできます。適切なタイミングで入れ替えができ、大きな業務遅延を起こすことも経費の無駄もなくなると考えれば、専門業者にメンテナンスを依頼するメリットは大きいでしょう。
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