サイドサテライトシステムは、「品質保持」「衛生管理」「機能性」を兼ね備えた食品工場設備です。食品の美味しさを損なわない冷却、解凍を可能にし、低コスト化も実現しています。ここでは解凍庫と急速冷却庫について特徴や使用する際の注意点などを詳しく紹介しています。
サイドサテライトシステムには、特徴的な解凍庫と急速冷凍庫が備わっています。風量コントロールや正逆運転による循環ファンで解凍ムラを抑制、食品ドリップを軽減させることで食品の品質を劣化させることなく解凍できる解凍庫。そして、高温製品の急速冷凍や水噴射による自己冷却も可能で、衛生面を重視した構造設計が特徴の急速冷凍庫の2種類。どちらの装置も専門的な知識の必要はなく、タッチパネルで操作できるため、高い操作性を実現しています。また、多様な解凍・冷却パターンの設定ができるため、今後、もし取り扱う食品に変更があったとしても十分に対応しやすい設計となっているほか、商品を安全に保持するために最適な衛生管理ができる工夫が施されています。
サイドサテライトシステムは、解凍庫、急速冷却庫共にシンプルな構造。内部の衛生環境の向上に工夫を凝らしているため、内部洗浄がしやすいという特徴があります。タッチパネルで洗浄モードを設定する操作での自動洗浄はもちろん、丸洗いができる耐水材質仕様(解凍庫)であったり、点検口からクーラーゾーンへ入っての手洗浄(急速冷凍庫)も簡単にできます。しかし、FTフォームサニティア(フリーザーCIP対応洗剤)やキャプテンハンドフォーマー(小型軽量泡洗浄器)などを併用して、洗浄力と殺菌力の向上や内部の腐食防止など、普段から機器の衛生レベルを引き上げておくことが大切です。
サイドサテライトシステムは、専門的な知識がなくてもタッチパネルの操作だけで様々な食品の品質を保ちながら、安全に急速冷凍・解凍できる装置です。解凍ムラや変色を最小限に抑えることができるので、食品ロスにもつながります。しかし扱いやすい反面、操作ミスをしてしまうとシステムを効率的に稼働させることができません。そのため、操作設定時には指差し確認などを行い、人的ミスを防ぐことが重要となります。
サイドサテライトシステムは、商品の温度や操作・運転状況、内部の衛生レベルなど様々なデータを自動で収集・管理できるシステムを搭載しています。そのデータ量は膨大なものとなりますが、これらを活用するためには管理する人材の育成が必要となります。データを把握できてこそ、機器の総合的な管理が可能となるからです。
サイドサテライトシステムは、食品を冷却解凍することで、品質の低下を最小限に抑えることができる食品工場設備。加えて、衛生管理や機能性の向上、低コスト化までできる効率的な装置ですが、使用時には注意すべき点もあります。装置の性能に任せるだけではなく、収集されたデータを管理できる人材の育成や、操作の人的ミスを減らすための確認マニュアルなど、システムの機能が十分発揮できる環境を整えることも大切です。
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