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食品工場で導入される自動化ロボットについて

食品工場では、人手不足が深刻化しています。一方で生産性アップや安全性も課題です。人手による作業では解決できないこれらの課題を一気に解決してくれるのが自動化ロボットです。ロボットなら、スピーディに正確な作業を行えるため、生産性がアップします。従業員の負担を軽減し、安全性が高いことも特徴です。食品工場でよく導入されている自動化ロボットにはどのようなものがあるのか、確認していきましょう。

食品工場で導入される自動化ロボットの種類

食品工場で導入されている自動化ロボットは、2種類あります。仕分け用ロボットのパラレルリンクロボットと、荷積み用ロボットのパレタイジングロボットです。それぞれのロボットがどのような工程で導入されているか紹介します。

仕分け用ロボット(パラレルリンクロボット)

製品の仕分け作業を行うロボットがあります。ベルトコンベヤーに乗って流れてくる製品をロボットがアームの先端で吸着し、整列するロボットです。ランダムに流れてくる製品を箱詰めや包装ができる状態にします。食品工場におけるロボットの用途として代表的なロボットです。

従来は、整列させる工程をパートなどの従業員が担ってきましたが、人手不足と生産性を同時に改善するために、ロボットを導入して自動化する工場が増えました。次から次へと休まず整列させる工程のため、ロボットによる作業が向いている工程です。

整列だけでなく、トレーや箱へのセットといった次の工程の一部まで行えるロボットシステムもあります。

仕分けロボットに採用されるのは、上方につるされる形式で高速での動作が可能なパラレルリンクロボットが主流です。3つのモーターを使い、3軸を並列に配置して位置を制御する仕組みが用いられています。

荷積み用ロボット(パレタイジングロボット)

仕分けロボットと並んで普及しているのが荷積み用ロボットです。製品出荷前に行う荷積み作業に使われます。キログラム単位の重たい箱や袋を動かす作業なので、ロボット作業に向いている工程です。

よく使われているのは、可搬質量50キログラム以上の垂直多関節ロボット。パレタイジングロボットと言われるロボットで、製品が梱包された箱をロボットアームで持ち上げ、パレットの決められた位置に積み上げます

仕分けのような精密さやスピードは必要なく、重量物を持ち上げて動かすパワーが必要です。動作の自由度はあまり求められないため、4~5軸程度のロボットが採用されています。

パレタイジングロボットとは逆に、パレット上に搭載された箱を降ろすデパレタイジングロボットもあり、ラインに合わせて選択されます。

パレタイジングロボットによる荷積み作業は、フォークリフトでパレットを運搬する前準備にあたる工程です。

自動化ロボットで生産性向上を実現

食品工場では、人手不足の解消、生産性向上、従業員の負担軽減を目的に、ロボットの導入が進んでいます。普及しているのは、仕分け用ロボットと荷積み用ロボットです。次の工程を正確に行うため、製品を適切な状態に整理します。自動化することで生産性の向上とコストカットを実現することが可能です。

自動化ロボットを導入したいなら、食品工場の設備・設計を手掛けるエンジニアリング会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか?製造ラインに合う最適な自動化ロボットを提案してもらえます。

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