食品工場エンジニアリングの定義や食品工場建設から運用までのフロー、食品工場の建設・設備会社の選び方など、食品工場の設計・建設にあたって知っておきたい基本的な知識についてまとめています。
食品工場エンジニアリングとは「食品の生産量・生産形態に合わせた設備の導入や、工場の課題・要望を解決するための提案を行うこと」を意味します。
食品工場エンジニアリング会社は、その提案を行う事業者のことを指します。
食品工場エンジニアリングの工程については、設計・施工会社によって対応範囲が異なりますが、おもに、製品・設備の販売、設計、独自製品の開発、建築、改築、改修工事、アフターフォローなどが含まれます。
クライアントからさまざまな要望が出されるため、食品工場エンジニアリング会社は、それぞれの食品工場が取り扱う製品やニーズに合わせて、必要な設計・計画を提案してくれます。
食品工場の場合は、衛生面や生産管理についても考慮する必要があるので、より専門的な知識や技術が求められるでしょう。
食品工場の建設から運用までのフローについてまとめています。
まずはコンセプトや構想、現状抱えている課題などをヒアリングし、それらをクリアできるプランを提案。
その後、間取りやレイアウトを決めたり、衛生管理を徹底するためのゾーニングを明確にするなど、具体的な設計を行います。
諸官庁へ各種申請を行い、食品工場に必要な設備を調達。設計・施工会社の中には、機器の開発・製造から対応してくれるところもあります。
工場の完成後は試運転を行い、不具合の有無や安全性などが確認されたら引き渡しとなります。
工場の稼働後に不具合やトラブルが発生することもあるので、アフターフォローが充実している会社を選ぶのがおすすめです。
食品工場の建設や設備の導入にあたっては、状況やニーズに応じて、建設・設備会社の選び方が変わってきます。
食品工場をゼロから建設する場合、設計・施工・研究を自社で行い、食品工場建設の豊富な知識や実績、ノウハウ、技術を持っている大手ゼネコンがおすすめ。
食品工場の設備の導入、リプレイス、改修する場合は、実際にその設備を試すことができるテストルームを保有していたり、ゾーニングや動線についての課題解決につながる提案をしてくれる建築士が在籍している会社がいいでしょう。
厨房やセントラルキッチンに設備を導入する場合は、取り扱っている設備の種類が豊富で、必要に応じて開発・製造をしている会社なら、万一のトラブルの際にも迅速に対応してもらえるので安心です。
原料(農水蓄産物)加工から、惣菜等の加工まで。中~大規模なあらゆる食品工場に向いています。
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食品加工ロボットの導入やIT物流システムなど、特大規模の食品工場などに向いています。
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平井カンパニー…厨房やプロセスセンターに特化したサービス、機器を取り扱っている。
フードテクノエンジニアリング…内装工事や増床に必要な一級建築士が在籍しており、設備(機器)の取り扱い種類が最も多い。
鹿島建設…大手ゼネコンの内、厨房、セントラルキッチン、食品工場の建築に関連するサービスがある。