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食品工場エンジニアリングでできる食品残渣のコスト削減

食品工場で出る食品残渣は、捨てると単なるごみとなりますが、活用の仕方によっては大切な資源であるといえます。そのため工場で扱っている食品の加工方法を最適化することによって、ごみが少なくなりコスト削減などの効果が得られる可能性もあります。

そこでこちらの記事では、食品残渣を削減するためはどのような方法が考えられるのか、という点をご紹介していきます。

食品残渣削減するために工場ができること

食品工場などにおいては、製造工程における食品残渣の処理を行うために灯油・重油といった燃料を使用していますが、燃料費の高騰による影響によってコストが高騰している状況となっています。ここで考えたいのが食品に適したエンジニアリングの導入です。このことにより、食品残渣の削減に加えて処理コストの削減にも繋げられるといったメリットがあります。

食品に最適なエンジニアリングの導入

食品に適したエンジニアリングを導入するにあたって、考えられる例として「全自動の搾汁システムの導入」が挙げられます。このシステムはボタンひとつで搾汁を行うことができるもので、特殊なスクリューを搭載し連続圧搾して高脱水化を行えます。

この機器の導入によって、加工を行うたびに発生し破棄を行っていた食品残渣を減らせるため、処理に必要なコストをカットできるといったメリットのほか、これまでと比較して高い搾汁率を実現できるため原料コストの削減につながるといった面もあります。また、SDGsの「食品ロス(フードロス)」対策も行えます。

さらに、自動運転を行うことから人的なミスを大幅に削減できるとともにこれまで作業にかかっていた時間を大幅に削減でき、スタッフの負担も軽減できます。

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食品残渣の処理コスト削減

食品工場では、商品を生産する度にどうしても食品残渣が出ますが、この食品残渣を処理する場合には、廃棄コストが発生します。自治体により処理手数料が異なるものの、いずれの企業においても食品残渣のコストは非常に膨大となり、企業の負担となっているといえるでしょう。食品工場において食品残渣の効率的なリサイクルが可能となることにより、処理コストや食品ロス対策につなげられるようになりますが、さまざまなリサイクル方法が考えられます。

食品残渣のリサイクル方法のひとつとして考えられるのが、「メタン化によるエネルギー利用」が挙げられます。この方法は、製造工程で出た食品廃棄物を細菌によりメタン発酵させることによりメタンガスを作り、工場の電気などエネルギーとして再利用を行う、というものです。

食品残渣の中には飼料や堆肥としての再利用が難しいものもありますが、メタン化であれば対応が可能です。設備導入や処理にかかるコストが高くなってしまうといった面もありますが、エネルギーとして利用することにより省エネや分散型エネルギーの構築につなげられます。

機器導入などにより食品残渣の削減に取り組める

こちらの記事では、食品工場で出る食品残渣を削減するためにはどのような方法があるのかといった点について紹介してきました。残渣の削減につながる機器を導入する、発生した食品残渣をエネルギーとして使用するといったようにさまざまな方法がありますので、自社に合った方法を取り入れられるよう検討していきましょう。

食品工場の設備・設計・
エンジニアリング会社は
工場の規模で選びましょう

冷蔵庫と一口に言っても、厨房で使う小規模なものから、長期間、食材を保管するための大規模なものまで様々です。
重要なことは、自社工場の規模に合わせて適した設備や機器を提案してくれる食品工場エンジニアリング会社を見つけること。
ここでは食品工場の規模別に、食品工場エンジニアリング会社が提供できるサービスをまとめました。
機器の製造部門を持つ、食品工場に
特化した総合エンジニアリング会社
特徴

原料(農水蓄産物)加工から、惣菜等の加工まで。中~大規模なあらゆる食品工場に向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

対応できる会社はここ!

フードテクノ
エンジニアリング

  • 生産ラインの増設、大型機器へのリプレイスなど、要望に応えて環境を提案
  • 独自開発の設備・機器はショールームで稼働テスト可

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プロセスセンターエンジニアリングが特徴
特徴

調理・加工の補助機器が必要なレストラン・ホテルの厨房、小規模なセントラルキッチンなどに向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

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平井カンパニー

  • 協力会社と連携し、様々なメーカーの設備・機器の提案が可能
  • プロセスセンター、スーパー、食品小売店のエンジニアリングに特化

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建築からエンジニアリングまで
トータルサポート可能なゼネコン
特徴

食品加工ロボットの導入やIT物流システムなど、特大規模の食品工場などに向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

対応できる会社はここ!

鹿島建設

  • ホテルの厨房から外食チェーンの工場まで、幅広いサービスを提供
  • 建築技術・生産関連技術・環境関連技術を集約した施設造り

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電話で問い合わせる

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【詳しく紹介する3社の選定理由】 各社の公式HPに掲載されている情報を調査し、以下の理由で3社を選定しました。
平井カンパニー…厨房やプロセスセンターに特化したサービス、機器を取り扱っている。
フードテクノエンジニアリング…内装工事や増床に必要な一級建築士が在籍しており、設備(機器)の取り扱い種類が最も多い。
鹿島建設…大手ゼネコンの内、厨房、セントラルキッチン、食品工場の建築に関連するサービスがある。