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監視システムとは?特徴や注意点を紹介

「食の安全」が注目されている今、食品加工工場における監視システムの役割はますます大きくなっています。消費者の健康を守るため、また自社のブランドイメージを保ち続けるため、各食費加工工場はしっかりとした監視システムを導入しておいたほうが良いでしょう

ここでは、監視システムの特徴や取り扱い時の注意点などについて詳しく解説しています。

監視システムの特徴

監視システムとは、工場や倉庫などの状況を遠隔で監視できるシステムの総称です。本来、人が監視するべきところをカメラや各種センサー等に監視させ、異常が発生した際に監視担当者へ異常通知を行います。 食品加工工場においては、いわゆる「フードセーフティ」や「フードディフェンス」の観点から、監視システムを導入する事例が多く見られるようになりました。フードセーフティとは食品の各種衛生対策のことで、フードディフェンスとは食品への意図的な異物混入等を防ぐ対策のことです。

「食の安全」が注目を集めている日本では、食品に何らかの異常が発生した際の企業側のダメージが甚大です。消費者の健康被害だけではなく、買い控えや風評被害、ブランドイメージの低下など、さまざまなダメージを受ける可能性があります。 食品加工工場にしっかりとした監視システムがあれば、これらのリスクを大きく低下させることができるでしょう。

監視システムを取り扱う際の
注意点

監視システムに精通した人材を
配置する必要がある

設備の種類にもよりますが、一般に監視システムは高度なIT技術により構成されている設備です。そのため、運用する際には一定のITスキルを持つ人材を配置する必要があるでしょう。 万が一、システムに障害が発生した際には、工場の生産性に大きな影響を及ぼす可能性があるため、復旧に向けた基本的な対処法も習得しておく必要があります。

異常発生に対するアクションの多くは人が行う

監視システムの仕事は、あくまでも工場内を監視して異常を知らせることにあります。異常を解決するのは人であり、監視システムではありません。 異常発生に対するアクションの多くは人が行うという理解のもと、異常のタイプを種類別で分け、それぞれの異常に対する対処法をマニュアル化しておく必要があるでしょう。

完璧な監視システムを導入するには
高額なコストがかかる

簡単な監視カメラを設置する程度であれば大きなコストはかかりませんが、工場の自動運転設備を含めた大がかりな監視システムを導入するならば、高額なコストがかかると理解しておきましょう。 監視システムを導入する際には、本当に監視システムが必要な工場かどうか、どの範囲の監視を行うのか等々、さまざまな要素を勘案の上、コストパフォーマンスが最大となるよう慎重に検討しましょう。

自社を守るためにも監視システムの導入がおすすめ

監視システムの概要や特徴、取り扱い時の注意点などについてご紹介しました。

かつて、日本中で人気の即席麺の中に昆虫が混入していたという事例がありました。メーカーは「食しても安全上の問題はない」とコメントしつつも、消費者の混乱を避けるため該当商品をすべて回収し、製造工場の操業を長期間にわたりストップさせました。

「たかが昆虫程度」と考える方がいるかもしれませんが、日本の消費者は「食の安全」だけではなく「食の衛生」にも非常に敏感です。消費者だけではなく自社を守るためにも、食品加工工場での監視システムの導入は、もはや必須と言えるかもしれません。

食品工場の設備・設計・
エンジニアリング会社は
工場の規模で選びましょう

冷蔵庫と一口に言っても、厨房で使う小規模なものから、長期間、食材を保管するための大規模なものまで様々です。
重要なことは、自社工場の規模に合わせて適した設備や機器を提案してくれる食品工場エンジニアリング会社を見つけること。
ここでは食品工場の規模別に、食品工場エンジニアリング会社が提供できるサービスをまとめました。
機器の製造部門を持つ、食品工場に
特化した総合エンジニアリング会社
特徴

原料(農水蓄産物)加工から、惣菜等の加工まで。中~大規模なあらゆる食品工場に向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

対応できる会社はここ!

フードテクノ
エンジニアリング

  • 生産ラインの増設、大型機器へのリプレイスなど、要望に応えて環境を提案
  • 独自開発の設備・機器はショールームで稼働テスト可

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プロセスセンターエンジニアリングが特徴
特徴

調理・加工の補助機器が必要なレストラン・ホテルの厨房、小規模なセントラルキッチンなどに向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

対応できる会社はここ!

平井カンパニー

  • 協力会社と連携し、様々なメーカーの設備・機器の提案が可能
  • プロセスセンター、スーパー、食品小売店のエンジニアリングに特化

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建築からエンジニアリングまで
トータルサポート可能なゼネコン
特徴

食品加工ロボットの導入やIT物流システムなど、特大規模の食品工場などに向いています。

主な取扱サービス
販売
設計
建築
独自機器
改築・改修
保守・運用

対応できる会社はここ!

鹿島建設

  • ホテルの厨房から外食チェーンの工場まで、幅広いサービスを提供
  • 建築技術・生産関連技術・環境関連技術を集約した施設造り

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電話で問い合わせる

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【詳しく紹介する3社の選定理由】 各社の公式HPに掲載されている情報を調査し、以下の理由で3社を選定しました。
平井カンパニー…厨房やプロセスセンターに特化したサービス、機器を取り扱っている。
フードテクノエンジニアリング…内装工事や増床に必要な一級建築士が在籍しており、設備(機器)の取り扱い種類が最も多い。
鹿島建設…大手ゼネコンの内、厨房、セントラルキッチン、食品工場の建築に関連するサービスがある。