自動ピザソース塗り機とは、冷蔵・冷凍タイプのピザを製造する際に、ピザ生地へ均等にソースを塗る設備です。「均等にまんべんなく塗る」という繊細な作業が自動化されるため、安定的にピザ生地を量産することが可能となります。 ここでは、自動ピザソース塗り機の特徴や取り扱い時の注意点などについて詳しく解説しています。
自動ピザソース塗り機とは、その名の通りピザ生地へ自動的にピザソースを塗る設備のことです。 従来、ピザ製造ラインにおけるソース塗りは、その作業の特殊性から手作業でしかできない分野と考えられていました。この常識を覆す設備が自動ピザソース塗り機です。
ベルトコンベアを流れてきたピザ生地の中央部にソースを定量落下させ、このソースを検知したタイミングで、ピザ生地と同じサイズの丸型ヘッドが正逆回転しながらソースを均一に広げます。 機器の種類やピザ生地の大きさにもよりますが、製造可能枚数は毎分30~50枚程度。人力では不可能なスピードで作業が進みます。
ソースを塗布するヘッドは直接ピザ生地に触れる面なので、ヘッドを取り外し、こまめに洗浄する必要があります。食品工場設備である以上、他の設備と同様に常に清潔を保つための手間は避けられません。また、別の味のソースを塗布する際には、味の混合を防ぐためにヘッドを交換する必要もあります。
同じソースの塗布作業を一度稼働させてしまえば楽なのですが、稼働までにやや手間がかかることは理解しておく必要があるでしょう。
ソースが塗布されたピザ生地は、そのままベルトコンベアで運ばれ、平面状を維持したままトレーなどの受け皿へと落ちる仕組みとなりますが、この自動的な流れを放置していると、次のピザ生地が前のピザ生地の上に重なるようにして落ちます。つまり、2枚目のピザ生地の裏面に1枚目のピザ生地のソースが付着することになります。
これを避けるためには、ベルトコンベアで流れてきたピザ生地を1枚1枚、人の手で拾い続ける必要があります。まったくの無人で稼働させられる設備ではない点に注意が必要です。
他の食品工場設備も同様ですが、自動ピザソース塗り機の導入には相応の初期コストとランニングコストがかかります。常に大量のピザ生地を製造している工場なら十分に採算が取れると思われますが、少量のピザ生地しか製造することがない食品加工工場では、人力でソースを塗る場合とコストを比較した上で導入を検討したほうが良いでしょう。
自動ピザソース塗り機の概要や特徴、取り扱い時の注意点などについてご紹介しました。 ピザ生地にソースを均等かつまんべんなく塗る作業は、一種の職人技です。誰もが安定的にできる作業ではないので、職人が欠員となれば工場の生産体制にも影響が生じます。
自動ピザソース塗り機を導入すれば、常に安定的にピザ生地を生産することが可能。ピザ生地を量産している食品加工工場にとって、作業の効率化と生産の安定化が同時に実現する理想の設備になることでしょう。
原料(農水蓄産物)加工から、惣菜等の加工まで。中~大規模なあらゆる食品工場に向いています。
対応できる会社はここ!
調理・加工の補助機器が必要なレストラン・ホテルの厨房、小規模なセントラルキッチンなどに向いています。
対応できる会社はここ!
食品加工ロボットの導入やIT物流システムなど、特大規模の食品工場などに向いています。
対応できる会社はここ!
【サイトに掲載する会社の選定条件】 2021年10月時点、Googleで「食品工場 エンジニアリング」と検索し、検索結果10ページまでに表示された、上位41社をこのサイトに掲載しています。
【詳しく紹介する3社の選定理由】
各社の公式HPに掲載されている情報を調査し、以下の理由で3社を選定しました。
平井カンパニー…厨房やプロセスセンターに特化したサービス、機器を取り扱っている。
フードテクノエンジニアリング…内装工事や増床に必要な一級建築士が在籍しており、設備(機器)の取り扱い種類が最も多い。
鹿島建設…大手ゼネコンの内、厨房、セントラルキッチン、食品工場の建築に関連するサービスがある。