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CO₂ゼロ工場について

国内のみならず世界各国の政府や企業が、地球環境問題への取り組みとして掲げている「カーボンニュートラル化」。製造業においては生産活動を行いながらCO₂排出量を削減するCO₂ゼロ工場がポイントになっています。
ここではCO₂ゼロ工場について、その定義についてや具体的な取り組み、ネガティブミッションの内容を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

CO₂ゼロ工場とは?

CO₂ゼロ工場とは、CO₂排出量が実質的にゼロになる取り組みを行っている工場を指します。工場として稼働し生産活動を行っている以上、CO₂の発生をゼロに抑えることは不可能です。
そこで、太陽光発電システムを設置して電気を作り出すことや、植林などでCO₂を吸収する取り組みに参画することで発生量と相殺し、工場の稼働によるCO₂排出量を増加させない状況を作り出すことをCO₂ゼロ工場と定義しています。

具体的な取り組みとしては、主に工場で使用するエネルギー量を削減するための省エネ化と効率化、電源の脱炭素化、植林をはじめ大気中のCO₂を直接削減する「ネガティブエミッション」などがあげられます。

CO₂排出量を削減するために工場ができることは?

工場を稼働させながらCO₂排出量を削減するためにできることは様々です。使用するエネルギー量を削減する「省エネ化やエネルギー効率の向上化」、電源の脱炭素化による「CO₂排出原単位の低減」、太陽光発電システムの運用で、新たに電気を発生させるなどが主なものになります。

近年では、工場での取り組みは限られたものになりますが、大気中のCO₂を直接削減していく取り組み「ネガティブエミッション」の必要性も高まっています。
以下、ネガティブエミッションとして工場での具体的な取り組みを詳しく解説していきます。

エネルギー量全体の削減を進める

製造業界におけるカーボンニュートラル化への取り組みが注目される中でポイントとなるのが、工場の「実質的CO₂排出ゼロ化」です。そのために工場で使用するエネルギー量全体の削減を推進する必要があります。工程内の無理や無駄などの改善活動やLED照明への切り替えることで使用エネルギー量を抑えた上で、CO₂排出量の原単位が低い太陽光発電や地熱を利用した再生可能エネルギーへの切り替えを行って工場での使用電力を賄っています。

化石燃料由来のものと置き換える

工場での製造工程で使用される蒸気ボイラーなどのエネルギーを化石燃料由来のものから、木材チップなどを用いたバイオマス燃料へ置き換えることも、カーボンニュートラル化に向けて有効な取り組みと言えるでしょう。再エネ由来電力の調達にも注力し、工場で使用する電力すべてをCO₂排出量の少ない手段で調達可能にしていくことがCO₂ゼロ工場の実現の促進につながります。

必要電力を外部から調達

工場での太陽光発電や地熱利用のエネルギーの発生量が、工場での使用エネルギーの必要量に満たないケースも少なくありません。その場合の対処法として、外部からも電力を調達する取り組みも推進しています。

現在は、大手企業が自社のみで行っているカーボンニュートラル化への取り組みが国レベルのものになっていくにつれて、外部企業も発電スペースを提供するなど、関連事業全体で再生可能エネルギーの運用を行ってCO₂排出量の削減量の増加を推進しています。

製造業における脱炭素化の集大成、CO₂ゼロ工場

CO₂ゼロ工場は、太陽光発電システムの運用による創エネや、製造工程のスリム化や効率化にむけての改善活動で使用するエネルギーの省エネ化、LED照明や電源の脱炭素化など、工場内だけでも様々なアプローチで実質的にCO₂排出を抑える工夫をしています。
さらに大気中のCO₂を直接削減できる取り組み「ネガティブエミッション」として植林を行ったり、CO₂を吸収する技術の開発なども行っています。

今後、世界レベルでのカーボンニュートラル化への取り組みが必須となることも踏まえ、製造業だけでなく、配送や加工業など他社とも協力しながら削減するCO₂排出量の増加、CO₂排出ゼロで製造される商品の流通を目指しています。

食品工場の設備・設計・
エンジニアリング会社は
工場の規模で選びましょう

冷蔵庫と一口に言っても、厨房で使う小規模なものから、長期間、食材を保管するための大規模なものまで様々です。
重要なことは、自社工場の規模に合わせて適した設備や機器を提案してくれる食品工場エンジニアリング会社を見つけること。
ここでは食品工場の規模別に、食品工場エンジニアリング会社が提供できるサービスをまとめました。
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