食品工場における空調設備の役割や設置場所のポイント、業務用空調の種類などについてまとめています。
食品工場における空調は、食の安全性に欠かせない設備のひとつです。
常温での保管ができるものや、温度の変化に左右されないものであれば問題ありませんが、取り扱っている食品によっては、室内の温度が高くなったり低くなったりすることで、食味や安全性に問題が生じてしまう場合もあります。そのため、食品工場では、空調による室内環境の調整が重要になってきます。
食品工場で空調設備を設置する場合、その取り付け場所にも配慮が必要です。
例えば、製造ラインの上部に空調設備が設置されていると、結露した際の水が製品にかかってしまったり、吹き出し口についていた埃などが落ち、製品に混入してしまうというリスクも考えられます。
メンテナンスを行うときには、足場などを確保しなければならないため、製造ラインを移動させる必要が出てきますし、移動できない場合には、稼働を一時ストップしなければならないことも。空調設備を設置する際には、そうした点を踏まえた上で、設置場所を検討しなければなりません。
空調設備はスタッフが快適に働くためにも欠かせません。
しかし、食品工場においては、取り扱う製品によっては、室内の温度を低めに設定しなければならず、そこで働くすべての人にとって快適な空間にするということが難しいケースも。
作業環境によっては、同じ位置で長時間にわたって作業を行わなければならず、常に空調の風にさらされていたり、逆に、空調の風が届かなかったりすることで、スタッフの体調に影響を及ぼす可能性もあります。
また、食品工場は稼働している時間が長いところが多く、エネルギーの消費量も多くなるので、できるだけ省エネタイプのものを選んだほうが、経費削減にもつながります。
食品工場における空調の設置は、そのような状況も想定し、どこに、どのようなタイプの空調を取り付けるかを慎重に決定していく必要があります。
主に4種類の空調設備があります。
原料(農水蓄産物)加工から、惣菜等の加工まで。中~大規模なあらゆる食品工場に向いています。
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調理・加工の補助機器が必要なレストラン・ホテルの厨房、小規模なセントラルキッチンなどに向いています。
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食品加工ロボットの導入やIT物流システムなど、特大規模の食品工場などに向いています。
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